大手通販サイトで有名なAmazon。現代では知らない方のほうが珍しいというぐらいの知名度です。
さてそんな便利なAmazonですが、昨今ネットでも話題になっているのが、中華業者の大量参入。これによって粗悪な物が増えたり、商品到着までにかなりの時間を要したり、そもそも商品が届かなかったり、検索の邪魔になったり……、様々な弊害が出ていると感じている方も多いことでしょう。私自身、そういったことを経験したことがあります。
そこで今回は「Amazonでの中華業者の見分け方」と、中国・中華業者を検索から排除する方法を記事にしていきたいと思います!
中華業者の特徴
まず押さえておきたいのが、Amazon内における中華業者の特徴です。
例えば「イヤホン」と検索してみましょう。下記画像の様な物がずらりとでてきます。
さてクイズです!以下の中から中華業者と思うものを探してみて下さい。
分かりましたか?では次の画像で答え合わせといってみましょう。赤い四角で囲ってあるものがいわゆる「中華業者」が出品しているものです。
いかがでしたか、合っていましたか?正解者の中から抽選で「令和最新版イヤホンをプレゼント!」
とか言ったら、皮肉になるでしょうか?
冗談はさておき、先程の画像から分かる通りイヤホンと検索しただけで、上位8種類の商品の内5つが中華業者でした。とんでもないですね。
でもよくみると、いくつかの特徴があるんですよね。その特徴とは、以下の通り。
★タイトルにメーカー名が記載されていても、そもそも聞いたことがない物。
★聞いたことがない割に、スターレート(5つ星)評価が異様に高い。
★概要欄ではなく、タイトルにスペックを列挙している。
★製品画像に雷や葉っぱなど、謎のエフェクトが付いている。
★高いスペックの割に、値段が異常に安い。
★検索後の先頭、末尾に並んでる商品はスポンサー。体感9割が中華業者。
中華業者の見分け方・コツ
先程のタイトルや画像だけでもある程度は判断出来るのですが、更に掘り下げた見分け方を記載して行きたいと思います。
販売元を確認する方法
最近多いのがAmazonが発送しているが、別の業者が販売しているというパターン。
情報に疎い方からすると「Amazonが発送しているから大丈夫かな」とか「販売元にJAPANって入ってるし、日本の企業かな」と勘違いしてしまうことが多いようです。そこで販売元をクリックしてみて下さい。
販売元をクリックしてみると、上記の画像の様な画面が出てきます。ショップの名前・所在地や運営責任者が出てきます。
赤いアンダーラインを引いている場所に注目すると「CN」と表記されていますね。これは国の略称で、CNはChina(中国)となります。
画像で見分ける
商品ページを開くと、様々な詳細画像が出てきますが、謎めいたエフェクトが発せられている場合が多いのも中華業者の特徴。
特にイヤホンに多いのが、バリバリと電気が放出されている画像。
「そんなアーク放電みたいなレベルだと、感電してしまいますよ……。」とツッコミを入れたくなります。
それではその参考画像を以下に掲載。
レビュー編
少々コツは必要ですが、スターレートではなくレビューの内容をみることで、判断できることがあります。
例えば、異様に持ち上げる内容の☆5評価が多かったり、Amazonカスタマーという初期ネーム・アイコンのレビューアーが多かったり、そもそもレビュー文章がないのに☆5だけが入っていたり……、そういうのは大体中華業者の自演やサクラですね。また、評価を下げる内容にすると、なんと削除された事例も…。
下記に参考画像を載せておきます。
カテゴリ・ベストセラーで見分ける
これはやや上級テクニックで場合にもよるのですが、カテゴリーで見分ける方法ですね。
皆様はAmazonで買い物をする時に「ベストセラー」というオレンジのラベルを見かけたことはありませんか?その名の通り、そのカテゴリーで一番売れている商品となります。
なんと、中華業者はベストセラーさえも偽ってくる場合があるのです……。以下の画像をご覧下さい。
「ベストセラーなんだ!すごい!」って思うかもしれませんが、カテゴリをよくみて下さい。
商品はイヤホンですが、DJセットというカテゴリになっています。
当方、DJには詳しくはないのですが……それにしても2位以降の本格的なパイオニア製DJセットと比較すると……、違和感しかないですよね??
と、言うように、値段や出荷数で優位に立てるカテゴリにすることで、ベストセラー1位を狙おうという手法ですね。ぼちぼち見かけるのが、カテゴリを偽る手法。
上記の画像は明らかに枕なんですが、カテゴリーは「こたつ布団」です。失笑ものですね。
画像はないのですが、他にもベストセラーというラベルをコピーし、トップ画像に貼り付けて偽装している物も見かけたことがあります。
有名メーカーに名前を似せる手法
中華業者の新たな手法が出てきました。まずは下記2枚の画像を御覧ください。
Proscenic や Potensic という文字列を見て、ある企業名がよぎった方も多いハズ。
そう、Panasonic(パナソニック)です。国内でも有名なメーカーですね。ですが、当然パナソニックではありません。
では何故そうみえるのか?皆さんは、「人間は最初と最後の文字が合っていれば、文章が読めてしまう現象」をご存知ですか?これを、タイポグリセミア(Typoglycemia)と言います。
ようするに、有名メーカーっぽい名前を付けることで、勘違いさせて購買率を上げようと言う手法です。
なんと中華業者は、人間の習性までも利用し始めたんですねぇ。
値段設定・割引率が明らかにおかしい物
これも手法としてはわかりやすいのですが、例えばタイムセールなどで明らかに安い値段だったり、割引率が驚きの90%以上なんてものもあります。しかも数点のみならず結構な数の商品がタイムセールに並んでいるのですね。
これは説明不要かと思いますが、高い値段設定にしておいてドンっと値引きして定価、もしくは定価より少し安くすることで、「これは安い!買わなきゃ!」という購買意欲を煽るものでもあります。
何故Amazonに中華業者が溢れているのか?
一昔前はそうでもなかったのですが、なんでこんなにも中華業者が急増したのでしょうか。
個人的な分析としては、まず「マーケットプレイス」というシステムがトリガーだと思います。マーケットプレイスとは、簡単に言えばAmazon以外の業者が出品する場所を間借りするシステム。その代わり、間借りする分のシステム使用料をAmazon側が取るという、いわゆるショバ代みたいな感じ。
そして日本の倉庫を借りてそこから国内出荷できるので、中国(本国)にいながら自国の製品を簡単に売るということが出来るからではないでしょうか。
そして売上が好調なら、ランキングトップに常駐し、安定的な収入につなげようと考えていると思われます。例えば、Ankerが良い例ですね。確かAnkerも最初は所謂「無名な中華業者」から始まっていたかと思います。今ではアンカー・ジャパンという日本支店があるレベルで知名度や製品の質が向上しているようですが、こういったポジションもワンチャン狙っているのではないか?と筆者は分析します。
Amazon側からすればショバ代は美味しいですし、さほど対策しなくてもAmazonが店舗より安くて便利だから皆Amazonの商品を買っちゃいますよね?そうです、さほど顧客は減らないわけです。はい、これでAmazonに中華業者がまん延する構図の完成です!
【朗報】そんな中国・中華業者の出品を排除する方法
私自身の経験として、中にはちゃんとした商品を出品している中華業者も居るのです。しかし、それでも「中華商品は必要ない!Amazonが出品・発送しているものだけがみたいんだ!」って言う方もいらっしゃるかと思います。
実は中華業者を検索から除外する方法があるんです。
その方法は、検索結果のURL末尾に &emi=AN1VRQENFRJN5 をコピペして確定すると、除外される模様。(ブラウザで行う必要があります)
サクラチェッカーというツールを使ってみる
最近では便利な外部ツールなんてものも開発されています。その中でも有名なのが、サクラチェッカーではないでしょうか。
簡単に言えば、URLや文言を入れるとサクラレビューなどがまん延する怪しい商品ではないか否かが分かると言うもの。
個人的には、サクラ見極め検定初級者であれば必要だと思いますが、ある程度熟練し玄人になってくると、サクラチェッカーが無くてもすぐに分かります。特徴があまりにも多すぎますからね!
あとがき
★販売元を参照すると「CN」と記載されていれば100%中華業者。
★完全除外したい場合は、検索結果URL末尾に &emi=AN1VRQENFRJN5 を入れ再検索。
Amazonで中華業者を見分ける方法、いかがでしたか。私自身は見分ける玄人で、今はその手法を分析しているレベルなのですが、やはりネット関連に疎い方や、お年寄りの方など、なかなか見分ける事が出来ない方が多いのも事実です。身近にそういった方がいらっしゃいましたら、是非当記事を参考に教えてあげて下さい!
ただ、一口に中華業者といっても、中にはちゃんと使える商品を販売していたり、アフターサポートを徹底している中華業者はいます。分かった上であえて買って使ってみた物もいくつかあるのですが、値段の割には意外と使える物も実際ありました。なので正直複雑な気持ちではあります。しかし、悪質な業者にはそれなりの対応をしてほしいとも思っています。
コメント
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