バッテリーが液漏れしたポータブルMDプレイヤーを分解・修理した話(MD-ST500編)

2000年代初頭に流行りをみせたものの、長くは定着しなかったMD。しかし、当時は最新のメディア媒体ということもあり、根強い人気がありました。CDよりも小さく、プラスチックの外装に包まれているので、持ち運びにも便利でしたよね。

そんな趣のあるMDですが、令和の時代にも使用する人間がいるのです・・・。そう私です!

今回は、実家から発掘したあの頃使っていた液漏れMDを分解修理してみた記録となります。

スポンサーリンク

分解してみた

今回分解したMDプレイヤーは「MD-ST500」

例えば有名メーカーのゲーム機などと違い、今回バラしたMDには特殊なネジなどはなく、小さなネジで数か所止まっているだけと非常にシンプルなものでした。ですので、分解自体は容易でした。

分解してみると、バッテリーが収まっていた部分の端子に緑錆(緑の変色)があることが伺えます。

例えば液漏れを起こしてすぐに拭き取ればここまでなることは少ないですが、気が付かずに長期間ほったらかしの状態になると、液漏れした電解液が端子を錆びさせ緑錆が発生します。これが付いていると、通電不良になります。

当機種は、バッテリーが収まる部分がプラでケース型に覆われていたこともあり、主基盤側に漏れがなかった点が幸いして被害が最小限でした。もし主基盤側に漏れていて長期間侵されていれば、緑錆はもちろん、基盤なども変質してショート状態となり、復旧は不可能に近かったでしょう。

ちなみに2005年製造のマレーシア製でした。

修理してみた!

今回行う工程は、まず端子についた緑錆をできるだけキレイに落とすこと。そして、接点復活剤を使って通電性と削った金属端子表面を保護することです。

使った道具がこちら↓

60番と100番のヤスリ、マスキングテープ、ブラシ、ヘラ、接点復活剤。

緑錆を落とす際に粉がどうしてもでるので、基盤や読み込みレンズにかからないようにマスキングしておきます。何が何でもレンズだけは直接指や粉やホコリ、マスキングテープがつかないようにしましょう!レンズが逝ったら終わりです\(^o^)/

荒い60番で表面を撫でるように削り、仕上げに100番(もっと細かくてもいいかも?)でサラッと仕上げ、最後に綿棒に接点復活剤を軽く浸して緑錆を落とすように磨きます。

戻すときはバラした逆の順番で組み上げます。

結果・・・

戻した後は、新品のバッテリーを入れます。流石に純正バッテリーはもう無いので、社外のバッテリーを使います。品質は分かりませんが、純正バッテリーも中華製です。社外バッテリーを使う際には電圧には十分気をつけましょう。電流(mAh)は容量となります。(今回買ったバッテリーは最後にリンクを貼ります)

そしていよいよドキドキの修理結果・・・・・

無 事 起 動 !

スピッツのアルバムが入ったMDでしたが、いやはや懐かしい。あの頃の記憶が蘇るようです!

では今回使ったバッテリー等のリンクであります↓

あとがき

現在MDプレイヤーは高騰しており、状態の良いものも減っているのが現状。今後もこのプレイヤーは大事に使っていきたい所存です!

コメント