当ブログ記事にアクセスしてくださっているということは、恐らく現在進行系でベンゾジアゼピンの離脱症状や反跳性不眠に苦しんでおられる方だと思います。
私もベンゾジアゼピン系を服用し、大変な目にあいました。病院で処方されるにしても、個人的には危険な薬物な気がしてなりません。なので、お気持ちはよくわかります。
そこで今回はベンゾジアゼピンの離脱症状・反跳性不眠を患った自分の体験談と、その期間や独自の緩和法までを書き記して行きたいと思います。
また、当方医療従事者ではなく、一般の患者であることも先に記しておきます。
私がベンゾジアゼピンを服用した経緯や期間
会社員生活を送る中で、他の従業員とうまく行かなかったり、プレッシャーを感じていたりと、色々と精神的に参っていました。最終的には仕事に行っても頭が真っ白になるような現象を感じ、自分でも「あぁ、やばいな」と感じ始めていました。その後仕事に行くのも億劫に感じ、行けなくなって退職したあとに心療内科に通うことになったわけです。
そこで診断されたのが鬱病でした。そこから薬漬けの日々が始まったわけです…。当時は思考が定まらず、医師の言う通りに処方された薬を飲んでいたのですが、それが地獄への入り口だったわけです。ピーク時では10種類近く一日に飲んでいたのですが、今となっては「何故飲んだ…」と思うくらいに当時の判断能力が低下していたのだと、俯瞰で見て思います。
飲んでいた期間は約1年半ほど。一日に飲む量が多いので当時の担当医師に「どうにか減らせないか」と相談した所、「嫌なら飲まなくてもいいんじゃない?」みたいな言い方をされ、その日にやめて初めてベンゾジアゼピン依存や離脱症状・反跳性不眠を味わったわけです。
眠りたくても眠れず、ベッドの上で10時間以上一睡もできずに一晩過ごしたり、ひどい耳鳴りやすべての音が大きく聴こえたり、寒いのか暑いのか分からない感覚や、肩の筋肉が非常にこわばる症状などもありました。そんな日々を送る中で「ベンゾジアゼピン系はやばい」と思ったのです。
離脱症状の緩和法や対処法
先程の項目で書いた通りの症状がおき、まともに生活が送れなくなっていたので、何とか症状を緩和するしかないと思いました。また、当時の医師に相談しても「あなたが不安に感じているだけ、薬を再開しよう」などの一点張りだったので、「これは駄目だ…」と悟り、その病院に通うのは辞めました。
その後にまず行ったのは、ネットで同じような症状をかかえる人はいないのか?と、眠れずイライラ・ぼーっとする感覚の中、色々と検索したのを覚えています。
ウォーキング編
まずはベンゾジアゼピン薬物の排出を促すことから始めました。日中、太陽光を浴びながらウォーキング。無理のない程度の距離からはじめ、徐々に距離を伸ばしながら汗をかくことを意識して歩きました。そして帰宅したらしっかりと水分補給を行うことを習慣にしました。
下記のようなウエストポーチを買い、鍵などの貴重品と水をもっていけるようにしていました。
お風呂編
43~44度くらいの少し熱めのお湯につかり、汗をかくと同時に血流を改善することも行いました。
あまり長い時間つかると、のぼせてしまうのでそれぞれの体調に合わせて加減しましょう。
入浴剤を使うことで、血流が促進されますのでオススメです。
睡眠編
一番厄介なのが、「眠りたいのに眠れない」ことです。結局薬に頼ってしまうことで、身体が依存状態に陥って、薬なしでは眠れない体になっていくようです。眠れない→薬を飲む→依存・耐性形成→更に薬の量が増える…といった悪循環に陥っている患者も少なくはないとか…。
離脱症状の最初の状態では、どう頑張っても眠れないので、逆に眠ることを諦めることもある意味大事です。「眠れそう」、「眠いかも…」と思ったらベッドに入る。ベッドは寝る場所であることを身体にもう一度、焦らず覚えさせることから始めました。
サプリメント編
なるべく薬には頼らず、自然由来のハーブや、お茶、食材などに含まれている成分を利用することにしました。
まずは、睡眠の定番「GABA」や「グリシン」から飲むことに。AmazonでNOW社という、アメリカでは有名なサプリメント企業製のものを買いました。
続いて、ナイアシン(ビタミンB3)を飲むことに。ベンゾジアゼピンは脂溶性らしいので、脂質の代謝を促進することで、体外に排出をさせようと試みました。下記にwikiにある説明文を引用掲載しておきます。
ナイアシン (Niacin[注釈 1]) は、ニコチン酸とニコチン酸アミド(ナイアシンアミド)の総称で、ビタミンB3 ともいう。水溶性ビタミンのビタミンB複合体のひとつ。物質としては安定している。糖質・脂質・タンパク質の代謝に不可欠である。エネルギー代謝中の酸化還元酵素の補酵素として重要である。循環系、消化系、神経系の働きを促進するなどの働きがある。通常の食生活では欠乏しにくいが、トウモロコシが主食の生活圏では欠乏することがあり、ペラグラ、皮膚炎、口内炎、神経炎や下痢などの症状を生じる。過剰症では紅潮などナイアシンフラッシュを生じる。
引用元:ウィキペディア
上記にもある通り、ナイアシンは「ナイアシンフラッシュ」という症状がでます。私も初回は100mgからでも、首周りのピリピリ感や全身の紅潮が出ました。でも皮膚を通じて老廃物やヒスタミンなどが代謝される現象でもあるので、なれると心地よいです。
なので、最初はまず100mgの少量から開始し、フラッシュの状態や体調をみて、徐々に増やして行くと良いと思います。ゆっくり溶け出すナイアシンアミドでも良いかもしれません。ちなみに私は一週間で500mgずつ、現在では一日2000~3000mgまで飲めるように増やせました。
他にも、かなり昔から使われているハーブの一種「バレリアン(セイヨウカノコソウ)」や緑茶などに含まれている「テアニン」も活用しています。
この辺は個人差は顕著にでると思いますが、200mg以上で効果が出やすいようです。(私の場合は500mgで納得できる効果がでました)
バレリアンは乾燥させると臭いが出るので最初は慣れが必要です。また、ナイアシンと併用すると、肝毒性が高まる可能性があるらしいので、一緒に飲まない方がいい模様。
テアニンはカフェインの入っていない物を選びましょう。
離脱症状の期間
あくまで私自身の体験談なのですが、主な症状は肩付近の強いつっぱり・こわばり。ひどいだるさ、耳鳴り、神経系がピリピリする感覚、そして反跳性不眠が一番つらかったですね。
肩付近のこわばり:離脱症状の初期には先程記述した通り、お風呂につかったり、ウォーキングを継続していると、約1ヶ月半ほどで軽減され、2ヶ月経過した頃には、ほぼ感じなくなりました。
反跳性不眠:こいつは正直しつこい…。最初はサプリメントも色々飲みましたが、ほとんど効果なしでした。1ヶ月経過した頃には意識がない時間もあったので2~3時間は眠ったか…?という、朦朧とした日々が続いていました。
そのまま半年が経過した頃、絶望し自殺なども考えた時期もありましたが、実家の母や旧友に電話したりしてなんとか精神を保ってました。眠りたいのに眠れないのは地獄です。
現在離脱症状から約4年が経過しました。個人差はあると思うのですが、まだ残っています。ようやくサプリメント系がまともに効き始めたり、眠ったなという感覚がかなり戻ってきました。ただ、昔みたいに眠くて仕方ないみたいな感覚はなく、いつの間にか眠っていたという感じ。
ベンゾジアゼピン薬害に関する団体もある
ベンゾジアゼピン系での薬害に関して、集団訴訟を目指す団体もあります。全国ベンゾジアゼピン薬害連絡協議会という団体です。
サイトには薬害体験談や様々な情報などがあるので、情報収集にはよろしいかと思います。
あとがき
私自身が色々と試してみたことを中心に挙げてきましたが、少しでも参考になりましたら幸いです。
ただし、個人差によるものが多いと思いますので、当ブログで紹介したことを鵜呑みにはせず、あくまで参考程度にしていただきますよう、お願いします。予想外の事態が起きても、当方では責任を負いかねます。
また、辛かったことや現在進行系で辛いことなど、下記のコメント欄に残していって下さい。辛い気持ちを書くことで精神的に緩和されることもあるかと思いますので。
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